2023/07/30 00:09

ショップブログ放置しておりました

申し訳ございません。

2023年最初のブログは【日頃のメンテナンス】

という題で書かせていただきます。


メンテナンスは何のためにするのか

それは性能維持のためではないでしょうか。


新品の、またはオーバーホール後の状態を長く…


しかし手入れのし過ぎは良くない結果になってしまうかもしれません。


例えば観葉植物には水をあげないといけない場合がほとんどだと思いますが、見るたびに水をあげると逆効果になることは言われるまでもない事です。


しかしこれが「ベアリング」となると毎釣行毎にオイルを注さなければ…という気になってしまうものなんです。

大事にするあまり。


植物と違って目に見える変化がないのでついついやり過ぎてしまうのがオイル塗布。


水と違ってリール用高性能オイルはほとんど揮発しないのでベアリングは過剰なメンテナンスでオイルタップタプの状態。

ハンドル回せばオイルは飛び散り、元々入っているグリスが溶けて非常に繊細なオイルベアリング状態になっている事も


毎度のオイル塗布が必要なのは元々回転性能重視で低粘度のオイルで仕上げられたベアリングだけだと思います。


それで純正状態のリール、またはグリスインタイプのベアリング交換でオーバーホールされた個体は基本…


【水洗いと陰干し乾燥】


これです。


グリスインシールドベアリングは基本的にノーメンテナンスでOKです。

寿命までそのままの状態で使いきるのがベストだとベアリングメーカーもアナウンスしています。


ではボディを開ける事なく定期的に出来るメンテは無いのか?と言われると


有ります。


それは【ドラグメンテ】です。

特にライトゲームで細糸を使用する場合はドラグのスムーズさがいかに大事かが身に染みているはずです。


しかし、ここのメンテナンスを疎かにしているアングラーはかなり多いと思います。


フェルトがカラッカラに乾いた状態では性能を引き出せないばかりか、今日一の魚を目の前でバラしてしまうなんて事にもなりかねません。


ドラグワッシャー(フェルト素材、カーボンなどの樹脂素材)の役割は滑らせるためでもあり、止めるためでもあるので、特にフェルト素材の場合はグリスがしっかりと保持されているかが安定的なドラグ作用に欠かせない要素になります。


それでまずはリール用オイルを買う前に私はドラググリスを購入することをオススメ致します。


シマノだと汎用機は【ACE-0】というものになります。

社外品もなかなか個性が有って良いものが多いと思います。

しかしまずは純正で十分です。

グリスの変更で性能が上がる訳ではなく特性が変わるだけなので興味が出てきてからで十分です

ちなみに私は色々使ってきて純正グリスに戻ってきました。

結局は定期的にメンテナンスしていれば純正で必要十分だと思います。


シマノ純正グリスは1000円しないはずです

仮に1台だけしかリールを持ってない場合はぶっ壊れるまで使える程の量が入っております。


ではここから私なりのドラグメンテの方法を公開させていただきます。


グリスとは別にまず用意した方が良いのは



【金属製のトレー(100均ので)

ピンセット(オススメはホーザンのP-882)

筆(毛足が短いもの、カットしてもOK)

綿棒(メイクアップ用の片側が尖っているタイプが何かと便利です、これも100均ダ○ソー)

綿棒が入っていたプラスチックの容器(フェルトを洗う時に重宝します)

パーツクリーナー(プラスチック、ゴム対応の速乾タイプ)

ティッシュ】

です。


↓ここからは作業

まずはドラグノブを外して抜ケ止メバネをピンセットで外します。(ここでピンセットが無いとかなり困ると思います)


フェルトは毎回パーツクリーナーで洗う必要は無いと思います。

初のメンテであればフェルトのカスが溜まっていたり、グリスが劣化しているのでスプール内部、フェルトまでしっかり洗ってキレイにした方が良いと思います。

↑こんな感じで汚れが下に溜まるように斜めに傾けてフェルトにパーツクリーナーを噴射します。

汚れが取れるまで何度も。


※綺麗な状態を保っていれば基本はグリスの塗り足しでOKです。


綺麗に脱脂出来たらグリスを塗ります。

指で塗り塗りしても良いのですが、私は筆で叩き込むようにしてグリスを潤滑させます。


↑こんな感じで全体が潤い透ける程度まででOKです。余分なグリスは押し出されて小判座金の上に溜まるだけ(見た目が汚い)なので必要以上にドロドロの状態でスプールに戻さないようにしています。

あとは諸々戻して終了となります

※私はアジングでエステル0.2号~0.3号を使用する場合フェルトの外周をカットし摩擦力を抑える事で敢えて最大ドラグ値が出ない様にしています。

こうすると実用ドラグ力範囲内での微調整が効きやすく、積極的にドラグを効かせる場合は出がスムーズになると感じています。

※やってみたい方は自己責任でお願いいたします。


ドラグメンテも毎回必要では無いですが、かなりドラグを出された1日の終わりにどの程度グリスが抜けるかを観察しても良いかと思います。

ドラグワッシャー(フェルト)は高い物ではありませんが定期的にメンテするとその分長持ちしますし、メンテばっちりのドラグ周りは実釣にプラスに働く事は間違いありません。


という事で今回の記事は終わりにしたいと思います。



釣り自体はボウズでも事故なく怪我なく帰って来れれば勝ちです。

釣行ご安全に


ZM-TUNE:okubo